新卒4か月で限界。美容看護師の理想と現実 後編
休職を決めた理由と気づいたこと
4. 休職を決めた理由
新卒で初めて一人暮らしを始めた私は、慣れない家事と仕事に追われ、毎日必死に過ごしていました。
朝起きるたびに「また失敗したらどうしよう」と不安で泣きながら準備をし、通勤中もぼーっとして動悸や息苦しさが出る日が増えていきました。
夜も不安で眠れず、映画を延々と見続けたり、急に気持ち悪くなってベランダで縮こまったり…。
だんだんと「もう仕事を続けられないかもしれない」と思うようになりました。
看護学生時代の友人に連絡を取ると、みんな着実にキャリアを積んでいて、「自分は何をしているんだろう」「このままここで働き続けた先に何があるんだろう」と虚しさを感じるようになりました。
そしてある日、職場で体が動かなくなり、涙が止まらなくなってしまったのです。
上司や家族に相談した結果、心療内科を受診し、「適応障害」と診断され、休職を決めました。
5. 休職して考えたこと、気づいたこと
休職が決まり、実家に帰ってゆっくり休もうとしましたが、かえって不安ばかりが募りました。
「周りに置いていかれてしまう」「自分はダメな人間なんじゃないか」「これからどうすればいいんだろう」と自分を責め続ける日々でした。
それでも時間が経つうちに、友人と遊んだり新しい趣味を見つけたりして、「仕事はまた次を探せばいい」と少しずつ前向きな気持ちが生まれました。
そして最終的に、美容看護師の仕事を退職することに決めました。
ただ、今振り返ると、それは「前向きな決断」というより、「ここから早く逃げなくては」という焦りが大きかったように思います。
このあと私は転職と短期離職、休職を繰り返すことになりますが、その話はまた別の機会にお伝えできればと思います。
6. 同じように悩む新卒看護師さんへ
「辞めたい」「休みたい」と思う自分を責めないでください。
私たちはまだ若く、短期離職でもなんとかなります。
「休みたい」と思った時点で、心や体は限界に近づいているサインです。
「休みたいけれど休んではいけない」と思い込んでいませんか?
私も「ここで挫折したら終わりだ」と自分を追い詰めてしまいましたが、心や体を壊してしまったら元も子もありません。
適応障害は治ると言われていますが、私のように繰り返してしまう人もいます。
うつ病まで進んでしまうと、何年も人生を犠牲にしてしまうこともあります。
「壊れたら休める」「壊れるまでは頑張らないといけない」と思っていませんか?
でも、壊れる前に休んだ方が元気に戻るまでの時間はずっと短く済みます。
「逃げ癖がつく」「ここで辞めたらどこでもやっていけない」なんて言葉に縛られないでください。
それを言っているのは続けられた人だけです。
休んだ人が全員不幸になっているわけではありません。辞めた人がどこにも通用しなくなるわけでもありません。
休んでも大丈夫です。
しっかり休んで、自分を見つめ直して、それから自分が幸せに過ごせる場所を探せばいいと思います。
まずは誰かに相談して、自分の気持ちを整理する時間を作ってみてください。
命より大切な仕事はありません。
働く時間は人生の中でもとても長いです。
あなたが幸せでいることが一番の正解です。
苦痛の先に本当に幸せがあるのか、ゆっくり考えてみてほしいです。
今すぐ休めなくても、1日でも1時間でもいいので、何も考えずに自分を労わる時間を作ってみてください。
長い人生の中で少し立ち止まっても、未来のあなたはきっと怒ったりしないはずです。
おわりに
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。
同じように悩んでいる方が「自分だけじゃない」と思えるきっかけになれば嬉しいです。
質問や感想があれば、コメントやSNSでぜひお知らせください!
新卒4か月で限界。美容看護師の理想と現実 前編
美容看護師としてのリアルな体験記
はじめに
はじめまして。私は新卒で美容クリニックに入職した看護師です。憧れていた美容医療の世界に飛び込んだものの、わずか4か月で休職することになりました。この記事は、当時の私が感じたことを正直に綴った体験記です。
「美容看護師ってキラキラして見えるけど、実際はどうなんだろう?」と思っている方や、「今つらくて限界かもしれない」と感じている方に、少しでも力を届けられたら嬉しいです。
1. 美容看護師に憧れた理由
看護学生の頃、初めて美容施術を受けたときに大きな感動を覚えたことが、美容看護師を目指すきっかけでした。
「たくさんの人をきれいにするお手伝いがしたい」「美容の知識を身につけて自分も成長したい」とワクワクしていました。「自分もこんなふうに輝きたい」と憧れ、周りの友人たちが病棟に就職するなか、美容クリニックを選びました。
2. 新卒で美容クリニックに入職して感じた現実
私が入職したのは美容皮膚科系のクリニックで、最初の1か月は同期と一緒に研修を受けました。覚えることは多く、機械の操作も難しかったですが、優しい先輩や明るい同期に支えられ、なんとか乗り切ることができました。
しかし、研修が終わり、それぞれ別々の店舗に配属されてからが本番でした。
初めて配属先に出勤したときは、高級感あふれる内装や華やかな雰囲気に「ここで働けるなんて夢みたい!」と胸が高鳴りました。でも、数日も経たないうちに現実を突きつけられました。
先輩たちは皆テキパキしていて、研修だけではカバーしきれない患者様対応や施術の準備・片付け、機械操作など覚えることが山ほどありました。施術時間も短めに設定されているため、新人の私は時間内に終わらず、先輩に迷惑をかけてしまうこともありました。
配属先のスタッフは接客や技術への意識が高く、常に人手が足りない印象でした。新人教育も大きな負担になっているようで、「早く一人前にならなくちゃ」と焦る毎日が続きました。
3. 理想と現実のギャップ
「美容看護師=華やかで楽しい仕事」だと思っていましたが、実際は責任の重い仕事でした。
例えば、
- 高額な施術や商品を扱うプレッシャー
- クレーム対応の大変さ
- 目標達成を意識し続けるプレッシャー
- 限られた時間内で正確に施術を終える緊張感
など、常に気を張り詰めていなければならない状況で、「笑顔でいる余裕なんてない」と思うほど日々の業務で精一杯でした。
また、先輩看護師の中には「仕事には慣れたけれど毎日同じことの繰り返しでつまらない」と話す人や、「辞めたい」が口癖の人もいました。一方で「頑張った分だけ評価されるから、もっと上を目指したい」と前向きな人もいて、働く中でいろんな価値観を知りました。
現場は人手不足の中で業務量が増え続け、会社はさらに施術メニューを増やしたり予約数を伸ばそうとするなど、現場と会社の方針にギャップを感じることもありました。
患者様が通いやすいように営業時間が遅く設定されていて、帰宅すると日付が変わりそうな時間になることもありました。
看護師だけでなく、カウンセラーや管理職の方々とも連携しながら業務を進める必要がありました。さらに、管理職には比較的早い段階で就ける可能性はあるものの、管理職になればさらに忙しさは増す印象でした。もちろん華やかで福利厚生も魅力的で、新卒としては高めのお給料をいただけていましたが、理想と現実のギャップは大きく、美容医療業界の離職率の高さを実感しました。
おわりに
ここまで読んでくださりありがとうございます。理想と現実のギャップに悩んだ私の体験をお伝えしました。
次回は、休職を決断するまでの心境と、休職を通して気づいたことをお話しします。同じように悩んでいる方のヒントになれば嬉しいです。